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女川原発3号機の建屋周辺の地質調査について説明する東北電力=2025年1月16日、仙台市青葉区、中島嘉克撮影

 東北電力は16日、女川原発(宮城県女川町、石巻市)3号機の再稼働に向け、原子炉建屋周辺の地質調査を20日にも始めると発表した。新規制基準の適合性審査申請に向けた準備の一環。地質調査には2年ほどかかる見込みで、その後、原子力規制委員会に審査を申請する。

 東北電は昨年10月に女川2号機を再稼働した。今後は3号機の再稼働にむけて、準備を本格化するが、再稼働時期は現時点で未定という。

 新規制基準では、約12万~13万年前以降の活動が否定できない断層を活断層とみなし、その上で原子炉などを運転することを認めていない。女川原発では2号機の審査の過程で、敷地内の断層はすべて「震源として考慮する活断層ではない」と評価されている。

 今回の調査では、3号機の建屋周辺にある6本の断層が、地震などによって副次的に動く断層ではないかどうかを調べる。こうした調査は2号機の審査の際にも求められたという。

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